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3日に1回が、毎日になりました|フランス菓子を自分で買うための「実践編」を作ってもらった話

学習

前回の記事の終わりに、こう書きました。

楽しくなってきたら「毎日でもやりたい」と思うようになりました。

そのとおりになりました。

3日に1回だったペースが、いまは毎日です。そして、50回コースとは別に、もうひとつ新しいものを作ってもらいました。

今日は、学習の第7回から第9回までの記録と、**自分からお願いして作ってもらった「実践編」**の話を書きます。

3日に1回が、毎日になりました

きっかけは、飛行機を調べたことでした

いつから毎日になったのか、思い返してみました。

飛行機を調べた、あのあたりからです。

前回の記事で、日本からパリへの直行便を調べました。羽田と関西から出ていること。約15時間かかること。往復のエコノミーが、安い時期なら19万〜24万円だということ。

数字を目にしたとき、**「本当に行けそうだ」**と思ってしまったのです。

それまでは、どこか他人事でした。フランスに行きたいと言いながら、心のどこかで「まあ、夢の話だから」と思っていた気がします。

でも便名と値段を知ってしまったら、急に現実の予定の顔をしはじめた。

そうしたら、3日待てなくなりました。

気づいたら、毎日開いていました

「よし、毎日やるぞ」と決めたわけではありません。

気づいたら、毎日PDFを開いていました。

前回書いたとおり、1回15分で、覚えるのは文法1つと会話5フレーズだけ。少しずつだから、毎日でも重くならないのだと思います。

いま第9回まで進みました。学習を始めて、3週間ほどです。

当初の予定より、少し早く進んでいます。 でも急ぐつもりはありません。早く終わることが目的ではないので、しんどくなったらまた3日に1回に戻すつもりでいます。

第7回 ― 初めて、自分で文が作れた日

第7回で習ったのは、**C’est(セ)**という、たった2文字の言葉でした。

うしろに好きな言葉をつけるだけで、「これは〜です」という文になります。

フランス語読み方意味
C’est bon.セ ボンおいしいです
C’est joli.セ ジョリきれいですね
C’est beau.セ ボー美しいですね
C’est cher.セ シェール高いです

テキストには、こう書いてありました。

おめでとうございます! 今日から自分で文が作れるようになりました。

これまでとは、まったく違う回でした。

第6回までは、決まった言葉をそのまま覚えて口に出すだけでした。でも C’est は、うしろに何を置くかを自分で選べる。

言葉を並べるのではなく、自分の言いたいことを組み立てる。 小さなことのようですが、私にとっては大きな一歩でした。

テレビで聞いていた、あの音でした

そして、声に出してみて気づいたことがあります。

C’est bon !(セ ボン)

これは、テレビでフランスの方が話しているのを、きれいだなあと思って聞いていた、あの音でした。

何を言っているかは分かりませんでした。ただ響きが美しくて、いいなあと思いながら聞き流していた言葉。

それを、いま自分の口が出している。

うれしかったです。素直に、うれしかった。

テキストにはこう書き添えてありました。

レストランで「C’est très bon !」と言うと、お店の人がとても喜びますよ。

言ってみたいです。心から、そう思いました。

第8回・第9回 ― ものに男女がある、という話

正直に書きます。さっぱり分かりません

第8回で、フランス語のふしぎに出会いました。

すべての名詞に、男性・女性があるのだそうです。

男性名詞(un)女性名詞(une)
un café(コーヒー)une baguette(バゲット)
un croissantune tarte
un gâteau(ケーキ)une bière(ビール)

なぜコーヒーが男性で、バゲットが女性なのか。

テキストにはこう書いてありました。

café が男性、baguette が女性なのに、深い理由はありません。そう決まっているだけ。

正直に言います。さっぱり分かりません。

でも今回は、こう決めました。

分からないけれど、先に進めないので、今は流そう。

若い頃の私なら、ここで止まっていたと思います。理解できないものを飛ばすのが、どうにも気持ち悪かった。そして納得するまで粘って、疲れて、やめていました。

いまは違います。分からないまま先へ進むことができるようになりました。

テキストにも、こう書いてあります。

間違えても100%通じます。安心してください。

100%と言い切ってくれるのが、ありがたいところです。

le・la・les と、旅で必ず使う言葉

第9回では、もう一種類の「その〜」を習いました。le・la・les です。

こちらも男性・女性の区別があるのですが、テキストは**「この違いはフランス語を何年やっても迷うところです」**と、あっさり書いていました。

何年やっても迷うのなら、3週間の私が分からなくて当然です。ずいぶん気が楽になりました。

そのかわり、この回では丸暗記をすすめられた言葉が4つありました。

フランス語読み方意味
Où sont les toilettes ?ウ ソン レ トワレットトイレはどこですか?
Où est la gare ?ウ エ ラ ガール駅はどこですか?
L’addition, s’il vous plaît.ラディスィオン スィル ヴ プレお会計お願いします
La carte, s’il vous plaît.ラ カルト スィル ヴ プレメニューをください

※ 最初にもらったテキストでは「Le menu」となっていましたが、フランスでは le menu は「セット・コース料理」のことで、メニュー表は la carte と言うのが正しいそうです。あとから気づいて確認しました(次の記事で詳しく書きます)。

とくにトイレの場所を聞く言葉は、旅行中に必ず使うと書いてありました。

たしかに、そうだと思います。理屈は分からなくても、これだけは言えるようにしておきたい。声に出して練習しました。

そして、自分から「実践編」をお願いしました

ここからが、今回いちばんお伝えしたいことです。

50回コースを進めながら、もうひとつ別のものを作ってほしいと、自分からお願いしました。

なぜ頼んだのか

理由はこうです。

自分が行きたい場所を想定して練習したら、その場所でだけでも、ちゃんと聞き取れて、自分の思うことを伝えられるのではないか。

50回コースは、基礎を順番に積み上げていくものです。それはとても良いのですが、50回終わるまで待たないと会話ができないわけではないはずだと思ったのです。

行く場所は、もう決まっている。だったら、その場所の会話だけを先に丸ごと覚えてしまえばいい。

そう思って、お願いしてみました。

「こうしてほしい」と言えるようになりました

振り返ってみると、これは私にとって大きな変化です。

最初は、作ってもらったものをそのままやるだけでした。それが「もっとゆっくりに」と言えるようになり、今度は「こういうものが欲しい」と言えるようになった。

AIは、こちらが望まないものは作ってくれません。

でも、望みを言葉にすれば、たいてい応えてくれます。何を欲しいか自分で分かることのほうが、実は難しいのかもしれません。

なぜ最初がパティスリーだったのか

さて、最初の実践編に何を選んだか。

パティスリー(ケーキ屋さん)です。

実は、お菓子作りが趣味です

書いていませんでしたが、私はお菓子作りが趣味です。とくにフランス菓子が大好きで、20年近く作ってきました。

だから、フランスに行きたい理由のひとつは、はっきりしています。

本場のフランス菓子を、自分で選んで、食べてみたい。

写真で見てきたお菓子が並ぶショーケースの前に立って、自分の目で選んで、自分の口で頼む。それが、私の行きたい場所のいちばん最初です。

ショーケースには、手を出せません

そして調べてみて分かったことがあります。

フランスのパティスリーでは、自分でケーキを取ることができません。

必ず店員さんに頼んで取ってもらう決まりなのだそうです。

つまり——言葉が要る。

指をくわえて眺めているだけでは、ひとつも買えないのです。これが、私が実践編を欲しがった、いちばん切実な理由でした。

実践編の中身 ― お守りは5つだけ

作ってもらった実践編は、お店に入ってから出るまでの流れがまるごと1本になっていました。

順やること言うこと
1お店に入るBonjour !
2ショーケースを見る(何も言わなくていい)
3順番が来たら注文指さして Celui-ci, s’il vous plaît.
4個数を言うDeux, s’il vous plaît.(2つ)
5持ち帰りか聞かれるÀ emporter.(持ち帰り)
6支払うPar carte.(カードで)
7お店を出るMerci, au revoir !

「Ça(サ)」だけで買えるそうです

いちばんほっとしたのが、これでした。

自信がなければ「Ça(サ)」だけでOK!
Ça, s’il vous plaît.(サ、スィル ヴ プレ)= これ、お願いします
指さして、この一言。これで完璧に通じます。

ケーキの名前が言えなくても買える。

しかもこの Ça, s’il vous plaît. は、第2回で習った言葉です。あのとき「パン屋さんで買い物ができる」と驚いた、あの一言。

積み上げてきたものが、ちゃんとここで使われていました。

店員さんに、必ず聞かれること

これも知らなければ固まっていたと思います。

店員が言うこと意味答え
Sur place ou à emporter ?店内で食べますか?持ち帰りますか?À emporter.(持ち帰り)
Et avec ceci ?他にご注文は?C’est tout, merci.(以上です)

聞き取れなくても、ニコッと笑って「À emporter」と言えばだいたい合っています。

この一行に救われました。 完璧でなくていいと、また言ってもらえた気がします。

覚えるのは、5つだけ

最後に「これだけは! 最終お守り5フレーズ」というまとめがありました。

  1. Bonjour ! ― 入ったらまず
  2. Ça, s’il vous plaît. ― 指さして
  3. À emporter. ― 持ち帰り
  4. C’est tout, merci. ― 以上です
  5. Merci, au revoir ! ― ありがとう、さようなら

5つです。

この5つで、フランスのパティスリーでケーキが買える。そう書いてありました。

50回のコースをぜんぶ終えなくても、この5つだけで、行きたかった場所に立てる。

そう思ったら、急に足元が固まったような気がしました。

おまけに覚えた、かわいい豆知識

ふたつ、うれしかったことを書かせてください。

フランス人は、親指から数えるのだそうです。 1が親指、2が親指と人差し指。指で示しながら言えば絶対に間違えないと書いてありました。今度から、そうします。

もうひとつ。C’est pour offrir.(セ プール オフリール)= 贈り物です。 これを言うと、きれいに包んでくれるそうです。

言ってみたい言葉が、また増えました。

2本立てにして、分かったこと

いま私は、50回コースと実践編を、一緒に進めています。

やってみて、性格がまるで違うことが分かりました。

中身
50回コース基礎を順番に積み上げる。地図を作る作業
実践編行きたい場所の会話を、丸ごと覚える

どちらが良いという話ではありません。

50回コースだけだと、いつ使えるようになるのか先が見えなくなります。実践編だけだと、決まった場面から一歩も出られません。

両方あると、支え合ってくれるのです。

実践編に出てくる言葉——Bonjour、s’il vous plaît、un / une——は、全部50回コースで習ったものでした。

順番に積み上げてきたものが、行きたい場所の会話の中に、ちゃんと入っている。遠回りしていたわけではなかったと分かって、うれしくなりました。

まとめ|行きたい場所があると、言葉は近づいてくる

今日お伝えしたかったことを、まとめます。

  • 飛行機を調べたら本当に行けそうな気がして、3日に1回が毎日になりました
  • 第7回の C’est で、初めて自分の文が作れるようになりました
  • 名詞の男女はさっぱり分かりません。 でも今は流して先に進むことにしました
  • 自分から**「実践編」をお願いしました。** 行きたい場所の会話を、先に覚えるためです
  • 選んだのはパティスリー。 フランス菓子が好きで、本場で自分で選んで食べたいからです

この3週間で分かったことが、ひとつあります。

行きたい場所がはっきりしていると、言葉のほうから近づいてきてくれます。

「フランス語を覚えたい」だけだったときは、どこから手をつけていいのか分かりませんでした。でも「ケーキ屋さんで自分で選んで買いたい」と決まった瞬間、覚えるべき言葉は5つになりました。

大きな目標より、小さくて具体的な場面のほうが、私には合っているようです。

分からないことは、まだ山ほどあります。名詞の男女は今も謎のままです。

それでも、Ça, s’il vous plaît. と指をさせば、ケーキが買える。

それだけ分かっていれば、いまはもう十分です。

次回は、第10回の復習の記録を書きます。10回まで来たら、いよいよ50回の5分の1です。

そして実践編の2本目は、何をお願いしようかと考えています。カフェか、それとも道を尋ねる場面か。 どちらが先に必要になるでしょうね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
「私はここに行きたい」「この場面を知りたい」など、思い浮かべていただけるとうれしいです。

À bientôt !(ア ビアント/またね)